NGO-JICAジャパンデスク(JICAプラザ)ネパール 生活情報 Part2 7〜20
NGO-JICAジャパンデスク(JICAプラザ)ネパール
http://www.jica.go.jp/nepal/office/about/ngodesk/index.html の
生活情報のPart2
http://www.jica.go.jp/seikatsu/pdf/Asia/Nepal-p.pdf
をpdfだと見にくいのでhtmlにしました。(コピペしただけで内容は全く変更していません。)
7. 交通事情
7-1 交通手段
(1)一般事情
ネパール国内の移動は、飛行機、バス、タクシー、借上げ車両等が利用可能。
ただし、空路は、天候不順により遅延や欠航になることも散見される。陸路においても、デモによる交通封鎖、雨季には土砂災害などにより通行できなくなることもあり、余裕を持った移動日程を組む必要がある。
カトマンズ市内は、過剰なほどの乗用車とバスが走っており、交通状況は悪い。市内にはマイクロバスや乗り合いテンプー(ミニバス)などの市民のための交通機関はあるが、行き先がよくわからず、外国人には不便。
タクシーは、大きな交差点等でピックアップできる。法外な額を要求されることもあるので、乗車前に運転手をよく見極めること。また、10時頃以降の深夜に一人で利用することは避ける。
(2)空港から市内への移動
空港には、バスなど公共交通機関はない。よって、市内または目的のホテルに向かう場合にはホテル送迎車を予約しておくか、タクシーを利用。市内まで400〜500ルピー。ただし、夜間は割り増しされる。
なお、空港から数分歩いて一般車道まで出れば、ローカルバスを利用することも可能。
(3)自家用車を利用する場合
運転には国際免許証かネパールの運転免許を取得すること。
免除証取得制度は十分に確立されていないため、運転マナーと技術は極めて低い。また道路の舗装状態も悪く、路上には障害物(牛等)も多い。運転する際には細心の注意が必要であり、運転手を雇用することが賢明。
(4)レンタカーなどを利用する場合
レンタカー会社は数社有。ドライバー付きでレンタカーを借りることも可能。
旅行代理店でもアレンジ可能。
(5)地図
市内のブックストアーなどでさまざまな地図は入手可能。なお、日本人会商工部会が作成した地図が便利。
7-2 交通事故、盗難
(1)対処方法
交通事故に巻き込まれた場合には、周りの人たちに警察を呼んでもらう。
また、車両のナンバーを控えるとともに、周りの人たちに運転手が逃げないよう確保してもらうこと。
(2)救急病院
カトマンズ市内には、いくつかの大病院があるが、外国人が利用するのであれば、若干費用はかかるがNOLVIC Hospitalが比較的清潔で医師のレベルの高いことから望ましい。
(3)車両の盗難、車上荒らし
不安定な情勢下、車やバイクの盗難は増加。車上荒らしも増加しているとのこと。路上駐車は極力避け、警備員の配置されている駐車場に駐車すること。
7-3 交通違反
(1)交通法規
日本と同じ、左側通行。交通法規はあるものの、交通マナーは非常に悪い。
また、信号も少なく、道路を横断するときには細心の注意が必要である。
(2)罰金、罰則
スピードオーバーや信号無視等については、罰金が課される。
7-4 車の修理
(1)部品
ディーラーが複数あり、部品の調達は可能。
(2)修理工場
修理工場も多数存在し、故障や板金などの安価に対応は可能。ただし、技術の問題はある。
8. 通信
8-1 電話
(1)一般事情
ネパール全体として、固定電話の普及率は低く、一方で携帯電話の普及が
拡大している。
公衆電話は存在しないので、STDやISDなどの看板が掲げられた電話屋を利用しなければならない。
なお、ネパール電話公社(NTC)は、2004年4月中旬に私企業ネパール・テレコムへと様変わりし、その国際通話料金は格安通話を利用するとさらに割引となった。なお、以下の通話料金にはサービス料15%とVATは含まれていない。
(2)国内電話
国内に電話をかけるときは、
z 市内:相手の電話番号
z 市外:0 + 市外局番 + 相手の電話番号
z 携帯電話へ:相手の携帯電話番号
(3)国際電話
上記のとおり、格安通話がある。国際電話のかけ方は、
【通常通話】
ダイヤル:00+国番号(日本なら 81)+地域番号(0 を除く)+電話番号
通話料金:75 ルピー/分〔日本への通話の場合〕
【格安通話(SAARC 国以外への通話)】
ダイヤル:1425 又は 1445+国番号(日本なら 81)+地域番号(0 を除
く)+電話番号
通話料金:25 ルピー/分〔日本への通話の場合〕
【格安通話(SAARC 国への通話:インド、パキスタン、ブータン、モルディブ、
バングラデシュ、スリランカ)】
ダイヤル:00+国番号+地域番号(0 を除く)+電話番号(今までと同じ)
通話料金:通常の半額
格安通話時間帯:午後 8 時〜午前 6 時まで
(4)携帯電話
ネパール・テレコムおよびNcell等がサービスを提供しており、外国人でも利用可能。携帯電話機はいたるところで販売されており、値段は5,000〜50,000Rs(+VAT)程度。購入したCIMカードをセットすれば、すぐに使用できる。
なお、市内、市外とも局番が必要となる。
国際電話は、会社との契約形態によってはロックの解除が必要な場合があるので注意が必要であるが、ほとんどの場合一般の電話と同じ。
8-2 電信
(1)ファクシミリ
ホテルやオフィスなどで利用可能。
(2)テレックス
一般的ではない。
(3)電報
特に情報なし。
(4)インターネット
インターネットもかなり普及しており、Cyber(サイバー)と書かれてあるインターネットカフェ(インターネット利用のみ)が街中のいたるところに見られる。
設置電話のある一般家庭では、ネパール・テレコ ムのサービスで ADSL(256kbps まで)の利用が可能。
また、代表的なホテルでは、ケーブルや無線LANによるインターネット利用が可能。
8-3 郵便
(1)一般事情
日本⇔ネパールの間の航空郵便は、通常 1 週間から 10 日で届くが、時期に よってはそれ以上かかることもある。小包に関しては、1 ヶ月以上かかることも ある。
郵便・小包とも紛失することがあるので、重要なものの送付には向かない。
(参考)日本への送付 ハガキ:25 Rs. 封書:35 Rs
(2)課税
明らかに書籍と判るEMSは開封されず無税で受領できるが、それ以外のほとんどの物品には課税される。
(3)国際宅配サービス
DHL、OCS 等の代理店がある。日本⇔ネパール間は 4〜5 日で到着する。
OCS はインド経由であるため、無線・地形図関係の書類がインド税関で停められることがある。DHL はタイ経由であるため、より確実。
なお、たいていのホテルで宅配サービス会社に取り次いでもらえる。
9. コンピューター
9-1 ハード、ソフト
(1)調達の方法
街中にPCショップが多数存在し、購入は容易。周辺機器も、ほとんど現地で入手可能である。ただし、そのスペック等については要確認。
(2)使用の際の注意
日本から PC を持ち込む場合、昨今大半の PC は外国対応となっているが、
当国は、220V/50Hz であるので注意すること。変圧器が必要な場合、100V への変圧器は当国では入手不可能。また、当国の電圧は変動が激しく停電も発生するため、オートカット(ボルトガード)やスタビライザー(電圧調整器)との併用が望まれる。
(3)修理
市内にPCショップがあり、修理は可能。ただし、日本語のOSなど使用の場合には、現地での対応が困難なことが考えられる。
10. 職場環境、
10-1 職場環境、勤務条件
勤務条件
(1)就業時間
ビジネスアワーは以下のとおり。
・官庁 9:00〜17:00(日〜木)、9:00〜15:00(金) 土休み
(11 月中旬〜2 月中旬は 16:00 で終業)
・銀行 10:00〜17:00(日〜木)、10:00〜13:00(金) 土休み
・商店 10:00〜20:00 ごろ(土曜日は休業が多い)
(2)有給休暇
職場や勤務体系によって異なるが、官庁は1年間公休が13日与えられている。
(3)執務室
配属先により、個室の場合もあれば、ネパール人と共用の場合もある。
(4)通勤事情
マイクロバスやテンプーなどの交通機関を利用するのが一般的。オートバイでの通勤する人も多い。
11. 出入国手続き
11-1 入国
(1)空港施設概要
トリブバン国際空港はカトマンズ市内の東部に位置し、市内から車で、約30分程度。1階が出発ロビーと到着ロビー、2階に出入国審査、手荷物検査、VIPラウンジ、カフェ等がある。到着ロビーには銀行があり、両替可能。
(2)入国手続き書類
・入国手続きに必要な書類
−入国/出国カード:機内で配布。出国カードは出国時まで保管しておくこと。
−査証(ビザ):申請の際、パスポートサイズの顔写真(1 枚)が必要。観光査証は、各国のネパール大使館・総領事館の他、トリブバン国際空港(カトマンズ)や国境の入国管理事務所(陸路の場合)で取得可能。
−パスポート
−税関申告書(機内で配布)
(3)入国審査
ビザは入国時に空港で発行可能。入国時に 2,000 米ドル相当を超える外貨を持ち込む場合は申告が必要。
(4)税関検査
入国時、酒類は1.5リットル1本又はビール1ダース、煙草類は200本又は250グラムまで非課税で持ち込める。電気製品に関しては、出国時に持ち帰る
ことを条件に非関税で持ち込めるが、ビデオカメラ、ラジオカセット等電気製品は一人1台限りで、パスポートに製品番号等を記入され、出国の際に提示を求められることがある。
(5)空港内での留意点
特に必要としない場合でもポーターが近づいてきて勝手に荷物を運ぶことがあるので、はっきりと断ること。また、到着ロビーを屯している強引な客引きには注意。
(6)出迎え
該当情報なし。
(7)空港からの主な交通手段
7−1を参照のこと。
(8)その他の留意点
特になし。
11-2 出国
(1)出国時の概要
・出国手続きに必要な書類
−出国カード:入国時に提出したカードの片側半分。
−パスポート
(2)リコンファーム
航空会社によっては必要な場合はあるので、事前に要確認。基本的に72時間(3日)前までに、航空会社カウンターに航空券を持参してリコンファームを行わないとキャンセルされる(電話によるリコンファーム不可)。タイ航空は、リコ ンファームの必要なし。インド、パキスタン等への渡航便のリコンファームには、パスポート(入国ビザ取得済み)の提示が必要な場合がある。
(3)チェックイン
チェックインタイムは通常フライト予定時刻の2時間前だが、特に観光シーズン(秋〜冬)は、航空会社のオーバーブッキングにより座席が確保できなかったという事態も多く発生しているので、なるべく早めに空港に向かうこと。
(4)空港利用税
国際線の空港使用料は2009年3月よりチケット代に含まれるようになった。
(5)その他の留意点
使い残したネパールルピーは出国時に空港内の銀行で、交換した外貨の15%までを米ドルに再交換することができるが、両替時に受け取った外貨換金証明書の提示が必要。
国外持ち出し規制については以下のとおり。
−骨董品を持ち出すときの注意
ネパール国内で購入した骨董品は、作成後 100 年未満の物に限り、考古局の許可を得て、国外へ持ち出すことができる。
−動植物、昆虫
動植物、昆虫を国外に持ち出す場合は、森林保全省の許可が必要。無許可でこれらの物を持ち出すことは、法律により禁止されている。
11-3 帰国手続き
(1)帰国時に必要な事務手続き
パスポートの切り替えおよび更新が必要な場合には在ネ日本大使館にて手続きが必要。
(2)車の処分
該当情報なし。
(3)家財道具の処分
大概家主が引き取る。
(4)住宅の明け渡し
契約書に則り、家主に対して住居を明け渡す。
(5)外貨持ち出し規制
特に制限はなし。ただし、ネパールルピーを持ち出しても第三国で両替は出
来ない。
12. 治安、
12-1 暴動、クーデターなど
緊急時の心得
(1)一般事情
2009年5月に首相が辞任し、マオイストが野党となった後、全国的にマオイストによる抗議活動が始められているが、再び軍事力を用いた衝突が開始されることは現時点考えられない。一方で、各民族による自治権要求活動も活発化してきている。外国人が直接被害を受ける可能性は低いが、デモによる
※生命・財産に直結するこ とでもあり、治安・安全情報 に関しては、各自の責任に おいて 最新 かつ 正確 な情 報を入手してください。
交通封鎖、ゼネスト(銀行、商店も閉鎖)の影響は免れない。
(2)対処法
z 政治集会、抗議活動には近づかない
z 不審物に注意。(爆弾)
z 携帯電話の確実な充電、携帯
z 緊急連絡網の常時携帯
z ID等の常時携帯
z 緊急時避難場所、ルートの把握
z 1週間程度の水、食料の確保
12-2 強盗、盗難
(1)一般的治安状況
夜間の住居侵入による強盗・窃盗事件や外国人旅行者を狙ったスリ・置き引き等が発生している。また、宿泊中の旅行者が就寝中に窓から泥棒に入られる事例も発生している。
強盗殺人、殺人、殺人未遂は毎年900件以上発生しており、犯罪統計の中で最も多い凶悪犯罪である。その他、集団強盗、放火、銃器使用、窃盗が上位を占めている。
(2)住宅の防犯対策
ガードマンの配置や窓ガラスにグリルガードを設置する等、外からの侵入を食い止める対策が必要。また、目立った服装・行動を控えることも重要である。
(3)市中での防犯対策
z 財布、携帯電話、デジカメ盗難被害が多く、貴重品は肌身離さず所持。
z バックはファスナー等で入り口を閉められるものを利用し、バスに乗る時は体の前に抱える。外側ポケットに貴重品を入れない。
z 20時以降は人影や交通も少なくなるため、一人での外出は控える。帰りが遅くなる場合は、交通手段を確保する。
z 野犬に注意。
(4)注意すべき場所危険地域
z 政治集会が行われている場所(ラトナパーク等)
z 多くの人が集まる場所
z 夜間の路地
z バス
z 金曜夜に事件が集中
(5)被害時の心得
被害にあった時、事件に巻き込まれた時は、関係機関に連絡のこと。
12-3 火災、風水害、地震
(1)一般的災害発生状況
雨季においては、山間地域では、土砂崩れなどの危険がある。また、1934年
には大地震も発生しており、地震による災害の可能性もある。
(2)防災対策
雨季中の山間地域の移動については、極力陸路は避けること。また、地震発生の可能性もあることから、建物の安全性については入居時に十分に配慮すること。
(3)被災時の心得
被害を受けたときには、即関係機関に連絡。
12-4 緊急連絡先電話番号
警察:100
消防:101
13. 社交
13-1 風俗習慣
ヒンドゥ教の文化が色濃く残っており、独特な文化・芸術を持っている。また、多民族国家であり、民族により習慣や風習が異なる。
左手は不浄の手であることから、食事や子供の頭等をなでるときは注意。また、ヒンドゥ教徒のみ入ることが許されている寺院もあることから、事前確認が必要である。
なお、ネパール人は概して親日家である。
13-2 パーティーでの留意点
常識をもって対応すれば特に問題なし。
13-3 来客時の留意点
常識をもって対応すれば特に問題なし。
13-4 訪問時の留意点
常識をもって対応すれば特に問題なし。
13-5 禁止されている言動(タブー)
左手は不浄の手であることから、食事や子供の頭をなでるときは注意。また、信仰心が篤いので、宗教の話も十分に留意が必要。
13-6 日本人会
日本人会あり。役員は毎年改選される。
13-7 JICA帰国研修員同窓会
1973年にJICA Alumni Assosiation of Nepal (JAAN)を結成。現在会員約900名。2009年には、カトマンズ西部のバルクに同窓会施設が完成。元研修員同士の情報共有やネパールと日本の友好関係の強化を図っている。
13-8 現地の人々との交流 ネパール人は非常に親日的であり、自宅に招待されることも頻繁にある。また、結婚式などのパーティーなどにも招待されることもある。
14. 教育
14-1 教育事情
(1)一般事情
ネパールの15歳以上の識字率は48.6%と低く、特に女性は34.9%にとどまっている(CIA、THE WORLD FACTBOOKより)。地域格差も大きく、農村部での識字率、就学率は著しく低い。
また、学歴社会のネパールは、教育がビジネス化されており、私立学校が乱立、より経済格差を助長している状況にある。
ネパールの教育システムは、就学前教育が1、2年、初等教育5年、中等教育7年(前期3年、中期2年、後期2年)、高等教育(大学は3年から5年、その上
に大学院修士課程、博士課程)となっている。なお、中等教育中期終了後に全国共通卒業認定試験(SLC)というものがあり、その結果により、その後の進学が決まる。
(2)日本人学校
日本人補習校がパタンにある。
(3)現地校、外国人学校
現地には私立学校と公立学校があり、多くの私立学校では英語による授業が
取り入れられている。一方で、公立学校は、ネパール語により授業が行なわれており、私立学校と公立学校の質の格差は歴然としている。
なお、外国人を対象としたリンカーンインターナショナルスクールやブリティッシュスクールがある。
(4)幼稚園
昨今幼児教育も拡大しており、幼稚園も増えてきている。
14-2 教育関係施設
(1)図書館など
国立トリブバン大学に日本が援助した中央図書館がある。歴史に関する資料や美術品については国立博物館、ネパールの豊富な自然については自然史博物館等がある。
15. 家庭の使用人
15-1 一般事情 援助関係者は、コックや家政婦、庭師、ドライバーを雇っていることが多い。日 本に比べると買い物等不便なことも多く、また交通事情もよくないことから、使用 人の雇用は生活環境を維持するためにも有効。ただし、信用のできる使用人を 雇用する場合には、前任者やまた周囲の人に紹介してもらうのが無難である。 なお、昨今治安が不安定になってきていることもあるので、警備員の雇用は必 須である。
15-2 運転手
(1)雇用
知人などを通じて紹介してもらうことが一般的。運転技術やマナー、車両整備に関する知識等は契約する前に要確認。採用する場合には、待遇などを取り決め、契約書を交わすのが望ましい。なお、1ヶ月5,000ルピーから7,000ルピーが一般的であり、残業代など別途支給する必要がある。
(2)運転管理
出勤、管理、燃料管理等、運転日誌を運転手に記入させ、1日の最後に署名にて確認することが望ましい。
(3)日常管理
運転マナーや車両の整備等に不備があれば、注意すること。
(4)その他の留意点
特になし。
15-3 家政婦/夫
(1)仕事の種類と人数
家事全般。買い物、子守も可能。一家に一人いれば十分。
(2)雇用
雇用は、前任者からの引継ぎや知人等から紹介が多い。勤務体系や給与については、トラブルを避けるためにも、書面に残しておくこと。
(3)日常管理
私用電話をかけたり、雇用主の物を持ち出したりするなどの勤務態度に問題がある場合、強く注意する必要がある。
15-4 庭師、ガードマン
一戸建て住居に居住している人は庭師を雇っていることもある。前任者の引継ぎか知人からの紹介が無難。
ガードマンについては昨今治安が不安定であることから一軒家を借り上げる場合には配置する必要がある。なお、24時間体制を考える警備会社と契約して警備員を配置してもらうことが無難である。
16. メディア
16-1 新聞、雑誌
(1)現地発行の日刊紙
The Rising Nepal、Gorkhapatral、 Kantipur、Kathmandu Post、Republica等。露店で購入可能。
(2)日本の日刊紙
販売代理店あり。配達もしてくれる。
(3)欧米紙/誌
外国発行の新聞や雑誌も書店等で購入可能。
(4)日本の雑誌、書籍
タメル等の観光街では、書店にて中古本が販売されている。また、新書については、販売代理店がある。
16-2 ラジオ
(1)ラジオ放送局
もっとも古いのが1951年より放送を開始しているRadio Nepal。その他KantipurFM 96.1等のFM局や地方放送局も多数存在する。
(2)NHKワールド・ラジオ日本(ラジオジャパン)
ラジオジャパンは受信可能。ただし、非常に感度が悪い。
(3)聴取可能なその他の外国放送
隣国のインドのラジオやBBC等も聴取可。
16-3 テレビ
(1)地上波放送局
ネパール国内で最も古く視聴率が高いのはNepal Television。そのほかに国営のNTV2 MetroやKantipur Television、Channel Nepal等民放が複数ある。
(2)衛星放送、ケーブルテレビなど
国内に数社のケーブルテレビ会社があり、NHKやCNN、BCCなどの外国
放送も楽しむことができる。会社にもよるが、月200〜300ルピー。電話をすれば設置してくれる。
(3)テレビ受信
アンテナ、ケーブルとも受信可能。なお、放送はPAL方式。
17. スポーツ、
17-1 スポーツ趣味、
(1)ゴルフ語学学習
カトマンズやポカラ近郊に数箇所。日本に比べ安価。またコーチをつけて練習することも可能。
(2)テニス、フィットネス
テニスコートを付随しているホテルがいくつかある。コートの状況はあまりよくない。フットネスジムもカトマンズ、ポカラ市内および大きなホテルには付随している。
(3)その他のスポーツ
高級ホテルにはプールが付いているところが多い。また、山間の土地柄、ト
レッキングやラフティングが盛ん。ヨガ教室などもある。
17-2 趣味
民族楽器やネパールダンス教室など多数あり。
17-3 語学学習
(1)語学学習施設
タメル地区などでは街中に外国人を対象としたネパール語学校あり。
(2)家庭教師
ネパール語の家庭教師を雇っている関係者も多数あり。
18. 観光
18-1 地方旅行の留意点 政治状況は決して安定しているとは言えず、地方部の治安も不安定である。 地方への旅行を行なう場合には、事前に現地の情報を詳細に入手するとと もに、深夜の移動は避けること。
18-2 主要観光地・保養地 ネパール西部のポカラは観光地として世界的にも有名。そのほかにチトワン 国立公園やルンビに、またカトマンズ近郊ではバクタプールなどの観光地が多数ある。ホテルも高級なものからバックパッカー向けの安宿もあり、所持金に応じて滞在先も選ぶことができる。
18-3 旅行代理店 観光国ということもあり、カトマンズ、ポカラには旅行代理店は大変多い。日本 人が経営する旅行代理店も存在し、日本語で応じてくれるところもある。
19. 私財の輸送、
19-1 家財道具引き取り、購入
(1)輸送会社
日本から輸送する場合には郵便局やその他の民間業者に依頼。EMSの場合には、郵便局で関税を支払い、受け取る。ただし、大きさ等に制限がある。民間業者に依頼する場合には、受取のために現地にて通関手続き等を行なわなくてはならない。
家財は、現地でも入手可能であることから、現地購入が望ましい。
(2)輸入手続き
荷物の引取りに関しては、通関に必要な書類が必要。なお、手続きについては担当のナショナルスタッフに要相談。
(3)輸入貨物の受け取り
港船便の場合には、インドで陸揚げされ、以後ネパールに陸送される。そのためかなりの時間を要する。
19-2 自動車
(1)一般状況
近年、カトマンズを中心に車の数が増加。それに伴い、ディーラーの数も
増えている。日本車を始めとして、メイドイン韓国、インドの車も多数見られる。中古車販売も存在。
(2)輸入手続き
代理店と通じて輸入手続を行なう。費用と時間がかかることは覚悟する必要がある。
(3)現地での購入
新車については、代理店を通じて購入。スーパーなどの掲示板等に中古車販売の情報あり。
(4)自動車登録
該当情報なし。
(5)免許証取得
短期滞在であれば、国際免許証だけでも有効であるが、長期滞在の場合には、ネパールの免許証に切り替える。
(6)保険、税金
保険会社も多数あり。ただし、非常に高く、サービスも限定されている。
20. 地方都市
ポカラ等の観光都市を始め、ビラントナガールやビルガンジ、ダラン等の地方 都市はあるものの、現在JICA関係者はカトマンズ近郊の郡及びポカラ一近郊の 郡のみに居住している。