サービス−ホテル・ゲストハウスに泊まる
ネパールでホテルやゲストハウスというとピンキリで、1泊150ルピーから100ドルを超えるようなホテルもある。安いところはルピーで高いところはドルで表示される傾向がある。
旅行者の多くは300ルピー〜20ドルくらいのところに泊っている(らしい)。
1泊100ドルを超えるような高級ホテルでは相応のサービスがなされるが、安いところだと安くても良いところと、ひどいところとある。安いがちゃんとしたサービスをするところを見つけられるとよい。
安いところの注意点としては、水がでない、お湯がでない、トイレが流れない、洗濯をどうするか、従業員が働かない、騒音、盗難、料金を突然上げるなど(安くてもまともなところはあるのだが)。
- 安いゲストハウスだと水が出ないところもある。また、ネパールではシャワーのお湯がでるというのは庶民の中では普通のことではないので、お湯が出ないことも問題ではない。なので、いちいち言わない。水がでるか、お湯がでるかはガイドブックや自分で(部屋を見るときに蛇口をひねって)確認する必要がある。水しか出ない場合は朝シャワーを浴びて日に当たるという生活になる(冬はお湯をわかしてもらうことをホテルの人にお願いしないといけないが、それもちゃんとやるところと嫌がってやらないところとある)。カトマンズ、ポカラ、ルンビニなど外国人旅行者が多い地域のホテルはお湯が出るところもあるが、それ以外の地方都市や僻地のホテルやゲストハウスではお湯が出ないのがふつうなのでその覚悟で。
- ゲストハウスによってはトイレが汚いこともある。また、はじめは良くてもトイレが壊れて流れないことはよくあること。バケツに水を汲んでざぶん、と便器に流せば流れる。
- 洗濯は水不足のため、自分でやらずにクリーニングのサービスを利用するようにすすめてくるところもある。それを知らずに自分で洗濯すると、従業員やオーナーに突然怒られたりする(事前に言わないことが多い)なので、洗濯をどうするかは事前に確認したほうが良い。また、クリーニングサービスは楽だがそれなりのお金がかかるし、できるのが遅く、服が足りなくなることもある。少し高いが自分で洗濯できるところと、宿泊費は安いが自分で洗濯できるところを比較するなだ、前者のほうが安く、トラブル少なくすむのではと個人的には思う。
- 従業員が働かないというのは、たとえば何か壊れた、不具合があるなどしても何もせず放置、クレームを言っても「後でやる」といっていつまでもやらない、あるいはこちらに非があるように逆切れする、トイレットペーパーの補充やシーツの交換、掃除を何日も怠るなど。これはネパール全体でそういう傾向なのである意味仕方がないのだが、ホテルにより働きぶりに違いがあるので、ちゃんと働くところを選ぶほうが賢明。
- 騒音はタメルで多く、近くにバーやディスコがあり、夜遅くまで、あるいは一晩中大音量が流れてきて眠れないなど。壁がうすい、防音設備がないなどで、ほとんど騒音対策はされていない。なので泊まるホテルの近くにバーやディスコがないか確認したほうがいい。ロードシェディング(停電)で音が出しようにも出せなくなる場合もあるが、それも毎日ではないので期待はできない。
- 盗難は、部屋にパソコン、カメラなどの機器や時計などの高いもの、現金を放置してそれが盗まれることなど。盗まれてクレームを言ってもホテル側はやっていないとしらを切る可能性が高い。なので貴重品は部屋に置かない、置く場合はわかりにくい場所に鍵をしておくなどの対策が必要。警察に届けてでも戻ってくる可能性は極めて低い。
- 停電は中流以下のホテルではよくあること。ネパールで停電はロードシェディングと呼んでいるのでそれで通じる(正確にはブラックアウトなんじゃ、と思うがロードシェディングのほうが一般的な言い方)。特に旅行者が多く訪れる乾季に多い(ネパールの電気のほとんどは水力発電からくるので、水が少ない乾季は発電量も減る)。ただ、ここ数年は停電の時用のライトをつけているところも多いのでそれが付いていれば普段よりは暗めで充電などはできないが、とりあえず部屋はある程度の明るさになるので生活には困らない。なので、それが付いているところのほうがベター。また、ついていても廊下やトイレなど部分的に暗いこともあるので小さい懐中電灯があると便利。中流以上だと自家発電機があるところが多く、少なくともホテルの中にいれば停電にほとんど関係なく生活ができる。一歩街に出ると暗くて足元がよく見えないところもあるが。
- はじめに交渉した金額を突然上げてくるというホテルもある(特にタメルに多い)。相手の人柄を見るとか、ホテルの空室具合を見るなどする必要あり。異様に愛想がいいとか、腹黒そうとか、いらないサービスを押し付けてくるとか、乾季なのに空室が目立つという場合は要注意。チベット人オーナーだとこういうのが多いような。。
- ネパールは日本と違い220Vなので日本から持っていく家電は基本的には変圧器を介さないと使えず、壊れる。ドライヤー、シェーバー、携帯の充電器などなど注意が必要。ただパソコンは例外的に変圧器なしでどの国でも使える。プラグの形が違うので、それを変えるものは必要だが(ネパールでも売っているが旅行者には見つけずらいかもしれない)。
- 高級ホテル以外は5階建てでもエレベーターもエスカレーターもないところが多いので、スーツケースよりはバックパックのほうが便利。また、舗装していない、あるいは舗装していてもでこぼこ道が多いのでスーツケースの車が壊れるというのもよく聞く。
JCCN 観光部会 Member 紹介(数軒日本人が経営しているホテルが紹介されている)
http://www.cometonepal.com/nty2011/member.php
日本語が通じるホテルは『地球の歩き方』に掲載しているのでそちらを参照してください。