サービス−ネパールの衛星放送のチャンネル Satellite Channels

■ネパールでみられる衛星放送
衛星放送の契約をすれば、ネパール国外のチャンネルも見られる。ここには見たものほぼすべてを書いているが、数種類契約法があるらしく、たとえばNHK worldが見られる契約とみられない契約があるように、すべてのチャンネルがすべてのテレビで見られるわけではない。

衛星放送の会社のサイト
http://www.dishhome.com.np/
http://www.dthnepal.com/index.html

全体の傾向としてはインド関連(音楽、ドラマ、映画、スポーツ、宗教)が多い。それ以外はNHKworldやアリランのような各国のPRのチャンネルなど。MTVやstarなどはグローバルなチャンネルだがインドの地域色の出ている放送内容。ディスカバリーチャンネル、FOX、BBCなどの英語圏のチャンネルは日本のケーブルテレビのものとあまり変わらない内容。

大体の番組は英語かヒンディー語なので、それらがわかれば楽しめる。NHKworldやアリランなどの非英語圏の番組も基本的に英語吹き替えか字幕がでる。


【衛星放送で見られるテレビ局一覧】


■ネパールで日本のテレビを見る
NHKWorldはUstreamでも配信を始めたので、テレビがなくてもネット環境が良ければ見ることができます。ネパールだと回線速度が遅いところも結構あるから微妙だと思うが。
http://www.ustream.tv/nhkworld

KeyHoleTVをダウンロードしてインストールするとどこでも(インターネットの環境にさえあれば)日本のテレビやラジオが聴けますので、この方法で日本のテレビやラジオをネパールで視る・聞くという手もあります。ただ、画像が荒い、ラジオは時々途切れるのと、いつまでこのサービスが利用できるか、は不明です。
http://www.v2p.jp/video/

日本のテレビをインターネット経由で海外でも見られるようにするslingboxというももあります(未だ試していないのでネパールでどれだけ使えるかわかりませんが)。
http://www.slingbox.jp/

TV-recでも見れるとありますが(未だ試していないのでネパールでどれだけ使えるかはわかりませんが)
http://www.tv-rec.com/index.html

海外で日本のテレビを見る方法 http://matome.naver.jp/odai/2132780018749461701

本・新聞−新聞・雑誌

※アプリでネパールのニュースが読めるものもいくつかあるので、アンドロイドマーケットなどでnepalで検索してみてください。(日本語で書かれたものはなくても英語で書かれたものはあります。)

サービス−ラジオ Radio Stations

  • 都市ではたくさんのラジオ局がある。地方や僻地は聞けるラジオ局が少ない。
  • 全部の局を聴いたわけではないが、全体としてはニュース、ネパールの音楽か洋楽(80年代のものが多い?)が流れて、視聴者からリクエストをもらい、少し会話をして音楽を流す、みたいなのが多い(テレビと同様)。あとラジオドラマみたいなのも時々ある。
  • 代表的なものはRadio Nepalで、これはネパール全土で(へき地も含み)聴けるようになっている。一日中放送しているわけではなく、一日三回の放送で、おもに国内ニュースがネパール語、英語、ヒンディー語などそのほかの言語で聞ける。新聞もないようなへき地にしばらく住むことになっても、最低限これだけは聴ける(ただ、国外ニュースの割合が少ないので、ネパール以外の日本やそれ以外の国で何が起こっているのかを知ることは難しい。日本の首相が変わったことさえわからなかったりする。)
  • カトマンズなどの都市ではたくさんの局があり、BBCも聴けるので、ネパール国外のニュースはこれで間に合う。ただ、日本関連のラジオはNHKのラジオ日本(短波)があるが、実質ラジオを通して聴くのは難しく、ネットを通して視聴となる。UstreamNHK Worldも聞けるのでネットで聞くならそちらを聞いてもいいかもしれない。(別エントリー参照)
  • ラジオ本体はネパールの電化製品の取り扱いのある店で売っている。1000ルピーもあれば買える。
  • 最近はネパール国外でもustreamやmediaplayerなどでネパールのラジオが聴けるようになってきているのでそれぞれのサイトでnepalで検索してみると見つかる。ネパールのラジオなどが聴けるアプリも増えているのでアンドロイドマーケットでnepalなど検索してみるとみつかる。

ラジオ局一覧
http://radiostationworld.com/locations/nepal/radio_websites.asp
http://www.dthnepal.com/fmradio.htm


Nepal International Television Network
http://www.nepalchannels.com/index.jsp
ネパールのラジオをインターネット経由で聞けるサイト(ネパール国外でも聞ける)


Entertainmentnepal
http://www.entertainmentnepal.net/ 
mediaplayerなどで一部のラジオ局の番組が聴ける。


Nepali FM(itunesのアプリ)
http://itunes.apple.com/jp/app/nepali-fm/id323648903?mt=8
ネパールのラジオが聴けるアプリ。


Radio Nepal
http://www.radionepal.org/
アンドロイドのアプリもあり。


BBC south asia
http://www.bbc.co.uk/news/world/south_asia/


NHKラジオ日本
http://www.nhk.or.jp/rj/index_j2.html

本・新聞−ネパール関連の本(初心者向け)

ネパールをあまりよく知らないという人がネパールを知る上で役に立つかな、と思う本を書きます。これ以外にもそれぞれの専門の本や論文は日本語、英語、一部ネパール語のものがありますが、それはそれぞれに探してもらうことにして、ここでは初心者向けで専門知識がなくても理解できる本だけを書きます。NGOについて知りたい場合は、NGOのwebを見る、あるいは歴史あるNGOであればNGOの方がそれぞれに本を書いていることが多いので、そちらを探してご覧ください。

ネパール (ロンリープラネットの自由旅行ガイド)

ネパール (ロンリープラネットの自由旅行ガイド)

一番信頼できる旅行ガイド。ただこれは数年前のものを翻訳したものなので内容が古くなってきている。最新情報は英語版やWEBを(英語版はネパールの書店でも売られている)。


Lonely Planet Nepal

Lonely Planet Nepal


アジア横断 (旅行人ノート)

アジア横断 (旅行人ノート)

ネパールも含みアジア横断したい人には有用な本(らしい)。ただ少し古いので全ての情報が使えるとも言い難い。旅行人はチベットとかラダックとかバングラとか周辺の旅行ガイドは出していて、それらにネパールの情報も含まれていますがネパールというくくりでは出していないようです。



色々な視点からカトマンズの情報を載せている。専門家が書いたものではないので、情報に一部怪しいところがあるが、カトマンズのおもしろさをかけていると思う。



ネパールを知るための60章 エリア・スタディーズ

ネパールを知るための60章 エリア・スタディーズ

ネパールの様々な専門家がそれぞれの専門分野を短く、初心者にもわかりやすい形で書いている。



ネパール (暮らしがわかるアジア読本)

ネパール (暮らしがわかるアジア読本)

これも専門家がわかりやすいく書いている本。ちょっと情報が古いが。



南アジアを知る事典

南アジアを知る事典

ネパールでわからない言葉にであったらこれで調べる。情報量は多いが分厚くて重いので持ち運びには向かない。



新版 南アジアを知る事典

新版 南アジアを知る事典

2012年に新版も出版された。マオイスト、権利の主張関連などここ10年の変化についても追記されている。



World Infopaedia Nepal
Author:C B Upadyay
ISBN:8189645498

ネパールのいろいろなことが調べられる事典。アマゾンでの取り扱いは今のところないらしいが、英語圏の書店で取扱いのあるところがいくつかある。ネパールでも探せば売っていることもある(絶対あるとは限らない)。


南アジア社会を学ぶ人のために

南アジア社会を学ぶ人のために

人文社会学系の南アジア研究者によって一般向けに書かれた本。ネパールも含めた南アジアに関心を持ちはじめた大学生(学部生)などが読むと基礎的な知識が身に付き、研究の全体の方向性がわかる。


チベット旅行記(1) (講談社学術文庫)

チベット旅行記(1) (講談社学術文庫)

大昔にネパールやその周辺の地域を旅した本。


ネパール

ネパール

地理学者トニー・ハーゲンが書いた本の日本語訳。内容はやや古いが、地理、気候はもちろん、民族や文化などの章もある。専門知識がなくてもついていける内容。


ネパールの村に住んでいた日本人男性が書いた本。イラストもあり、ネパールの村ってこんな感じなのか、というのがわかる。


ヒマラヤの村―シェルパ族とくらす (1976年) (現代教養文庫)

ヒマラヤの村―シェルパ族とくらす (1976年) (現代教養文庫)

シェルパの村に滞在した方の旅行記旅行記と言ってもある程度の期間滞在しているので、シェルパの暮らしがわかる。研究者によって書かれたものではないので情報が絶対的に正しいとは言えない面もあるが、シェルパチベット系の民族の暮らしを少し知りたい、という人には手頃な一冊。


ネパール周遊紀行 (MAUライブラリー)

ネパール周遊紀行 (MAUライブラリー)

人類学者の田村善次郎氏が様々なところに書いてきた論文やエッセイをまとめたもの。人類学者によって書かれた本だが、民族誌というよりも紀行文に近い部分もあり、一般の人でも理解できるような部分も少なくない。ドルポのチベット人、ライ族、フムラのタクリ、河川漁をするポーレ、ボテ族などネパールの様々な地域の民族について触れられている。ネパールの多様性を知るには手頃な一冊。


流動するネパール―地域社会の変容

流動するネパール―地域社会の変容

ネパール研究者(人類学者、経済学者など)によって書かれた論文集。
論文なのでとっつきにくく感じる人もいるかもしれないが、専門知識がない人が全く理解できない内容、というわけでもない(と思う)。


旅行人 2007年春号カトマンズの春〜平和が訪れたネパールの首都へ

旅行人 2007年春号カトマンズの春〜平和が訪れたネパールの首都へ

数年前のネパールの現状についてネパール在住の日本人が書いた本、というか雑誌。


ネパールのビール―ベスト・エッセイ集〈’91年版〉 (文春文庫)

ネパールのビール―ベスト・エッセイ集〈’91年版〉 (文春文庫)

泣けるエッセイ。タイトルはネパールのビールですが、それ以外のネパールと関係ないエッセイも入っています。


OLときどきネパール人 (知恵の森文庫)

OLときどきネパール人 (知恵の森文庫)

日本のふつうの?OLさんが何度も旅したネパールを書いている。
ネパールが素朴で好きだとか素晴らしいとか、逆に貧しいとか問題だらけだとかかわいそうだとかそういう感情を書く人は多いけど、それらとは違い、わりとと冷静な視点でいいところも悪いところも淡々と描いている。カトマンズの庶民の生活が垣間見れる。
hontoからもダウンロード可
https://hon-to.jp/asp/ShowSeriesDetail.do?seriesId=B-MBJ-20003-100001291-001-001


世界のどこかで居候

世界のどこかで居候

色々な国で1週間居候した人がそれぞれの地域(ホームステイ先)の生活についてかいていて、ネパールで居候の部分もあり。学術的なものではないが、絵や図が多く、ネパールを良く知らない人が読むと「ああ、こういう生活をしているのかー」というのがわかる。


ネパールにおけるツーリズム空間の創出―カトマンドゥから描く地域像

ネパールにおけるツーリズム空間の創出―カトマンドゥから描く地域像

地理学者が書いたネパールのツーリズムについての本。博士論文を元にしているのでやや専門的だが一般の人が全く理解できないないようでもない(と思う。)


ネパール王制解体―国王と民衆の確執が生んだマオイスト (NHKブックス)

ネパール王制解体―国王と民衆の確執が生んだマオイスト (NHKブックス)

ここ数年注目されているマオイストに関することを書いている。長年ネパールに暮らし、調査をしているジャーナリストによるものなので厚みのある記述。(ただ、マオストが発生した理由その他は研究者により意見が異なり、これに書いてあることが全面的に支持されているわけではないが)


同じジャーナリストによって書かれた90年代の民主化についての本。こちらも厚みがある。

研究者によって書かれたマオイストに関する論文集。最新の内容。

ネパール仏教

ネパール仏教

専門家によってかかれた数少ないネパール仏教の本。


これもネパール、チベットの仏教についての本。


ネパール密教儀礼の研究

ネパール密教儀礼の研究

専門家によって書かれた専門書なので、一般の人にはとっつきにくいかもしれないが。


ヒンドゥーの神々

ヒンドゥーの神々

ネパールは数年前までヒンドゥー教を国教としていたくらい、ヒンドゥー教徒が多い国(仏教徒もいますが)。儀礼とか日常生活に深くかかわっている。日本ではあまりなじみがないのでちょっと知りたいと思ったら読むとよい。研究者によって書かれた本だが、一般の人でも読めるようにかかれている。


ヒンドゥー教とインド社会 (世界史リブレット (5))

ヒンドゥー教とインド社会 (世界史リブレット (5))

これも研究者によって書かれた一般向けのヒンドゥー教の本。薄いので比較的とっつきやすいかな。


インド社会とカースト (世界史リブレット)

インド社会とカースト (世界史リブレット)

インド社会とあるが、カーストについての議論の神髄ともいえるような部分がコンパクトにまとまっているので、ネパールでのカーストを考える上でも有用。薄いので一見するととっつきやすそうだが実はとても奥が深い本。


牡牛と信号―“物語”としてのネパール

牡牛と信号―“物語”としてのネパール

研究者によるエッセイ集。きれいごとではなく現実が書かれている。


同じ研究者による新書。上に同じ。


A History of Nepal

A History of Nepal

ネパールの歴史が知りたいと思ったらこれ。ネパールでも売られている。


ネパールの人びと (1) (ネパール叢書)

ネパールの人びと (1) (ネパール叢書)

ネパールの人びと (ネパール叢書)

ネパールの人びと (ネパール叢書)

People of Nepal

People of Nepal

ネパールの人類学者では第一人者であるビスタがネパールの様々な民族やカースト集団について書いた本の日本語訳。ネパールにはどういう人たちが住んでいるの?と思った人はこれを読むと全体がわかる。英語でかかれた原書はネパールでも売られている。


ぢるぢる旅行記 (総集編)

ぢるぢる旅行記 (総集編)

漫画家のねこぢると旦那さんがインドとネパールを旅行した時の経験を書いた漫画。インド編はインドだけだが総集編にはネパールを書いた部分も入れられている。これの後に出版された『インドぢる』はねこぢるの旦那さんがねこぢるの弟と一緒に、かつてねこぢると一緒に行ったインドとネパールに行くというもの。こちらでもネパールには行っています。ただ、内容は漫画というよりは文章が主で、ねこぢるが自殺してしまったことに対する感情と過去への回想がメインで、インドやネパールについての描写は旅行記のほうがわかりやすいと思う。



毎日かあさん7 ぐるぐるマニ車編

毎日かあさん7 ぐるぐるマニ車編

西原さんが子供達と一緒にネパールを旅した時の話。本全部がネパールのことではなく、普段の生活のマンガとネパール旅行の時のマンガが混じった形で編集されている。「おかーさん、神様だらけの国って言ってたけどゴミだらけの国よっ」「誰ひとり交通規則を守らずオラオラ割り込み運転」「途上国名物道に落ちている犬」「ネパールの元旦は 犬とマリーゴールドがぐっちょんぐっちょん」など名言がちりばめられている。事実だけど誇り高きネパール人にはとても言えないようなことをさらっとおもしろく書いてしまっているのはすごい。おもしろく読めるのは上から目線じゃないからだと思う。ネパールの人たちのためにとか、日本と比べて劣っている優れているとか、私はネパールのことを良く知っている(すごいでしょ)とかそういうエッセイにありがちなことを言わないで楽しんでいるというのが全体から伝わってくる。



すばらしい新世界

すばらしい新世界

大企業に勤めるエンジニアがネパールで風車(風力発電)を作ろうとする話。小説だが、登場するホテルやNGOがネパールをある程度知っている人なら「ああ、モデルになったのはあそこだ」とわかるような形でかかれていて、小説じゃなくて実際に起こったことについてかかれた本を読んでいる気になる。ただ、話が全体にきれいで、悪人とかトラブルとかが異常に少ないという意見も。


星と祭 (角川文庫 い 5-4)

星と祭 (角川文庫 い 5-4)

娘を亡くした父親が、紆余曲折を経てヒマラヤトレッキングをするというストーリー。(舞台はネパールだけではなく、半分以上が日本。)ヒマラヤで月を見ながら亡くなった娘と対話しようと思っていたけれど、トレッキングは毎日いろいろと大変でそんな余裕はなく、とにかく夢中で、という感覚はヒマラヤトレッキングの経験がある人には共感できるものでは。


ヒマラヤ特集の雑誌。写真がきれい。


coyote(コヨーテ)No.5 特集・チベット、ヒマラヤへと続く道「ダライ・ラマもこの道を旅した」

coyote(コヨーテ)No.5 特集・チベット、ヒマラヤへと続く道「ダライ・ラマもこの道を旅した」

写真がきれい。


ヒマラヤの薬草・秘宝を守れ―自然と人々との生活を感じる旅へ

ヒマラヤの薬草・秘宝を守れ―自然と人々との生活を感じる旅へ

ヒマラヤの薬草について専門家によって書かれた本。薬草や植物専門じゃない人でもついていける形で書かれています。


ヒマラヤを越えた花々 (自然史の窓 (8))

ヒマラヤを越えた花々 (自然史の窓 (8))

植物の専門家によって書かれた本。初心者にもわかりやすい内容。


エベレスト花の道―ヒマラヤ・フラワートレッキング (コロナ・ブックス)

エベレスト花の道―ヒマラヤ・フラワートレッキング (コロナ・ブックス)

写真の多い植物の本。植物好きの人がトレッキングに行くときにいいかも。


上に同じ。


ネパール、雲南、日本のコメ食について研究者によって書かれたもの。新書なので専門外の人もわかりやすくかかれている。


これは世界中のいろいろな地域のモチについて書かれた本。専門家によって書かれているが新書なので専門外の人にもわかりやすい。ネパールのセンニンコクについても記載がある。


途上国における国際保健―ネパールの保健医療

途上国における国際保健―ネパールの保健医療

医療の専門家によって書かれた本。ネパールの保健医療というと、特定のNGOや特定のプロジェクトについてフォーカスしたものが多いが、これは全体の制度を書いているので全体を把握したい人にはおすすめ。近代医療とその視点からの「問題点」が主な内容で、薬草とか民俗医療などへの言及がないのが惜しい点。


ネパールの丘陵部に住む人たちは普段から歩いたり荷物を担いだりしているので、日本人よりずっと健康なのでは、という専門家からの指摘。


現代アジアの教育計画:上-第2版

現代アジアの教育計画:上-第2版

他のアジアの国々に混じり、ネパールの教育政策の変遷について書かれた章がある。


ネパールでボランティア経験があり、教育の実務者でもある方によって書かれた本。日本語で書かれたネパールの教育関連のもので本にまとまっているというとこれ以外ないかも(英語で書かれたものや論文は他にもありますが)。


学習のエスノグラフィー

学習のエスノグラフィー

タンザニア、ネパール、日本の仕事場と学校をフィールドワークする」という副題にあるとおり、ネパールの部分も入っている。ただ博士論文を元にした本なので、専門外の人には厳しいかも。


ニッポンタカイネ

ニッポンタカイネ

番外編として在日アジア人(ネパール人も含む)の写真集。99年に出されたものが再刊された。


旅を生きる人びと―バックパッカーの人類学

旅を生きる人びと―バックパッカーの人類学

これは逆にネパールにいる日本人についての本。ネパールにいる日本人その他外国人バックパッカーについて描いている本。他の国に混じりネパールにいるバックパッカーも描かれている。旅行ガイドを見ていくとネパール人より旅行者同士の交流となり、こういう形になるのかも。

本・新聞−ネパール基本情報

アジア動向年報〈2011〉

アジア動向年報〈2011〉

ネパールの章に基本情報あり。ほぼ毎年刊行されている。

本・新聞−ネパール関係の本(子供向け)

そんなに多くないですが子供向けの本で、ネパール関連のものもあります。アマゾンでも売っているし、市立図書館などで所蔵しているものも多く、入手はそれほど困難ではありません。


タンタン チベットをゆく (タンタンの冒険)

タンタン チベットをゆく (タンタンの冒険)

タンタンがチベットに行ってイエティと会う、という話。ネパールではなくチベットですが。ネパールでも観光客向けのお土産とかにイエティがでてきます。

あくまのおよめさん―ネパールの民話 (こどものとも世界昔ばなしの旅)

あくまのおよめさん―ネパールの民話 (こどものとも世界昔ばなしの旅)

ネパールの民話。こどものとものシリーズ。


ネパールの民話。ストーリーも絵もネパールにありそうな感じで、よく知っている人が作った絵本なの、と思って著者紹介を見たら、絵を描いた方は6年間インドとネパールに滞在していた、と紹介されているので納得。


少年アシベ 2 (ヤングジャンプコミックス)

少年アシベ 2 (ヤングジャンプコミックス)

懐かしの漫画。ネパール人とかイエティとかでてきます。あくまで漫画なのでリアルさを求めるのは野暮ってもんだ。



子どもに語る アジアの昔話〈2〉

子どもに語る アジアの昔話〈2〉

他の国のものに混じりネパールの昔話も収録。


ヒマラヤのふえ

ヒマラヤのふえ

  • 作者: A.ラマチャンドラン,A・ラマチャンドラン,きじまはじめ
  • 出版社/メーカー: 木城えほんの郷
  • 発売日: 2013/01/01
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絵本メクラとビッコとセムシのはなし―ネパール民話 (1973年)

絵本メクラとビッコとセムシのはなし―ネパール民話 (1973年)



ネパールガエルの冒険
http://www6.ocn.ne.jp/~aiueo/f-frog.html
ネパールの子供向けのお話(絵本)を日本語や英語などに訳したもの。ネパールの書店でも売られています。

サービス−図書館、図書室 Libraries

ネパールには大学やその他の図書館、図書室がある。
全体として管理がずさんで、欠本が多かったり、番号に関係なくばらばらに置いてあったり、本の保存状態が悪かったり、OPACがサーバーダウンが多くまともに使えなかったり、停電でコピーができなかったりと日本と比べるといろいろ問題を抱えているように見えるところが少なくない(管理しているネパール人はそう感じていないのかもしれないが。)借りるときもカードが未だ使われており、バーコードでの管理がなされているところはほとんどない。
個人的には大学や国の図書館よりも民間の図書館、図書室のほうが管理がちゃんとなされていて使いやすい傾向があるように思う。特に大手のINGOの図書室はそれぞれの分野の本のネパールに関するものであれば比較的充実していると言える。ただ、INGOの図書室は基本そこで働く人のためのものなので、好意で使わせてもらう、という形になる。閲覧のみで貸出できない場合が多い。入口で身分証明書の提示を求められることが多い。
digital himalayaのようなデジタルライブラリもあるので、そちらにある資料はそちらで探したほうが確実でかつどこでも見れる。
国際機関のレポートは世銀、ADBはほぼ全て(過去の古いものも全て)それぞれのサイトの中を探せばpdfファイルがダウンロードできる。ユニセフ、UNDP、ILO、UNESCOはそれぞれのサイトからダウンロードできるものとできないものがあり、古いものはダウンロードできないことが多い。直接ヘッドオフィスなどに行けば報告書を分けてくれることもあるが、機関によって対応が異なる。
各国の援助機関も同様で、新しいものはダウンロードできることもあるが、古いものはできないことが多い。JICAは新しいレポートはJICAのサイトからダウンロードできるものもあるし http://www.jica.go.jp/jica-ri/archives/index.html 、JICA図書館(東京)に古いものも保管してあり、一部pdfがダウンロードできるようになっている。https://libportal.jica.go.jp/fmi/xsl/library/public/Index.html
ネパール政府関係機関もここ数年は国家計画や一部の報告書やサーベイをpdfでダウンロードできるようにしている。ただ、ネパール政府関係機関はupされているファイルの一部が欠けていたりサーバーダウンなど色々トラブルがあるのでそれほどあてにならない。

全体として言えるのは、ネパールに関するものは(日本の図書館よりも)多いが、それ以外の国に関するものや、それぞれの専門の基本的な文献などは少ないということ。また、古い資料は日本やアメリカ、イギリスなどの図書館のほうが多く、きちんと保管している傾向にあるため、そちらをあたったほうが早くスムーズであることが多い。データベースなどで日本の図書館にある資料を検索し、それでも見つからないものをネパールで探す(OPACがあればそれで探す、あるいは本棚を見ていて偶然見つかるかも)という姿勢で使う方が無駄な労力がなくてすむ。WBやADBなど古い報告書も全てダウンロードできるようにしている一部機関を除き、古い報告書を保管している機関は少ないため、10年以上前にものを入手すべく探してもみつからない(司書が参考調査してもみつからない)ことも少なくない。各機関がきちんとデジタルデータ(pdf)で保管し、webで公開するべきなのではと思うが。。。
日本にも国連大学や国際機関の日本事務所がいくつかあり、そこに図書室や資料室がある。ただ、ネパール関連の資料は日本の事務所にはないことが多く、職員も海外の事業について詳しく知っているわけではない。ネパールのことはネパールの事務所で聞いて(あるいはネパール事務所のwebで検索して)探した方が見つかることが多い。日本にある事務所で見れるとしたら一部の統計や報告書だが、それらについてもwebcatに登録しているような大学や研究機関の方が多く所蔵していることが多い(特に古いものは)。なので、大学や研究機関に所属していないから使えないなどの理由がない限りあえて行くメリットはないと思う。


カトマンズ周辺にある図書館、図書室 (Libraries in Kathmandu)

National Archives of Nepal
http://nationalarchives.gov.np/

・Tribhuvan University Central Library
http://www.tucl.org.np/
OPACがサーバーダウンのため?使えないことが多いような。

・KATHMANDU UNIVERSITY CENTRAL LIBRARY
http://kucl.ku.edu.np/opac/books.asp

・Martin Chautari
http://www.martinchautari.org.np/
管理がしっかりしている。

・SOCIAL SCIENCE BAHA
http://www.soscbaha.org/
有料会員制。

・South Asia Institute, University of Heidelberg, Kathmandu Branch Office
http://www.sai.uni-heidelberg.de/kathmandu/
図書室あり。

・Nepal National Library
http://www.nnl.gov.np/
OPAC http://library.nnl.gov.np/

・Kaiser Library
http://www.klib.gov.np/

・Nepal Development Research Institute (NDRI)
http://www.ndri.org.np/
※研究所がメイン、図書館というよりレポートのダウンロード可。

・Institute for Integrated Development Studies (IIDS)
http://www.iids.org.np/
図書室あり。

・Institute for foreign affairs
http://www.ifa.org.np/
図書室あり。

・Public Information Center
http://www.bishwabank.org.np/
http://go.worldbank.org/UCTWYM3ZF0
世銀の資料など。貸し出しもコピーも原則不可。

・UNESCO Office in Kathmandu
http://www.unesco.org/new/en/kathmandu/
図書室あり。

・UNHouseの図書室
http://unic.un.org/imucms/kathmandu/35/98/home.aspx
http://unic.un.org/imucms/kathmandu/35/926/reference-library.aspx
比較的新しい国連関連の資料がある(古いものは少ない)。会議で使えないことが多いような。。。

CBSの図書室(CBSの建物の中)
http://www.cbs.gov.np/
統計は豊富

・Action Aidの図書室
http://www.actionaid.org/nepal
援助関連の資料が充実。

・Forest actionの図書室
http://www.forestaction.org/
森林関連の資料が充実。雑誌も発行している。

・IUCN Nepalの図書室
http://www.iucnnepal.org/
IUCNの活動している分野の資料は比較的あるほう。

■デジタルライブラリ

・digital himalaya
http://www.digitalhimalaya.com/

・Nepal Journals Online
http://www.nepjol.info/

・UN Nepal Information Platform
http://www.un.org.np/

・ICIMOD Himalayan Document Centre
http://www.icimod.org/himaldoc
過去の報告書は一部書店で売っているようなものを除きほぼ全てダウンロード可。クマルタールのオフィスにある図書室も充実。

・forestrynepal
http://www.forestrynepal.org/
森林関連の文献が豊富。ダウンロードできるものも多い。

・Himalayan Research Bulletin
http://digitalcommons.macalester.edu/himalaya/all_issues.html
ほとんど全ての号がダウンロード可

・Indiana University Digital Library of the Commons
http://dlc.dlib.indiana.edu/dlc
ネパールの森林やコモンズ関連の論文が多い。

・The Tibetan and Himalayan Library (THL)
http://www.thlib.org/index.php
チベット、ヒマラヤ関連のデジタルライブラリ。

・ヒマラヤ学誌
http://www.yunnan-k.jp/yunnan-k/hsm.html
ネパール、ブータンなどヒマラヤ関連の論文が載っている。一部webから見れる論文もあり。(バックナンバーを所蔵している図書館が少ないのでpdfを公開してもいいんじゃ、と個人的には思う)
→pdf化されたそうです。http://www.kyoto-bhutan.org/ja/Himalayan/



■文献検索
ネパール独自の検索サイトはないようなので、世界、日本で使われている検索サイトを書きます。これ以外にも文献を検索するデータベースはありますが、有料で大学に所属していないと使えないものが多いので、ここでは無料で誰でもどこでも使えるもののみを書きます。日本や英語圏の国で書かれ出版されたネパール関連の本や論文はもちろん検索できるが、ネパールで出版された本や論文は検索に引っかかることも引っかからないこともあるので、バックナンバーを一つ一つ探す必要がある場合も。また、アカデミックな内容の本は大学や研究機関の所蔵が多いですが、絵本、漫画、小説、料理の本などは大学の図書館よりも市立図書館などの公立の図書館の方が多いこともあるので、探すものによって使い分けたほうが良いと思います。

google scholar
http://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja
世界中の文献を探す

・worldcat
http://www.worldcat.org/
世界中の文献を探す

・NACSIS Webcat
http://webcat.nii.ac.jp/
主に日本で出版されたり、日本の大学や研究機関にある文献を探す
Webcat is a system for searching the union catalog database of books and journals held by the Japanese libraries of universities and other institutions.

・cinii
http://ci.nii.ac.jp/
主に日本で書かれた本、論文、博士論文を探す。日本語が多いが一部英語のものも。
CiNii (Scholarly and Academic Information Navigator, pronounced like "sigh-knee") is a database service that enables searching of information on academic articles published in academic society journals or university research bulletins, or articles included in the National Diet Library's Japanese Periodicals Index Database.

・カーリル
https://calil.jp/
市立図書館、県立図書館の横断検察ができます。

・外務省外交史料館
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/shiryo/

アジア歴史資料センター
http://www.jacar.go.jp/


【イギリス】

・The British Library
http://www.bl.uk/

・The National Archives
http://www.nationalarchives.gov.uk/

・Copac National, Academic, and Specialist Library Catalogue
http://copac.ac.uk/
イギリスのwebcatのような。

アメリカ】

・Library of Congress
http://www.loc.gov/index.html
http://lcweb2.loc.gov/frd/cs/nptoc.html

・The University of Chicago Library
http://www.lib.uchicago.edu/

・SARAI
http://www.columbia.edu/cu/lweb/indiv/southasia/cuvl/

・The U.S. National Archives and Records Administration
http://www.archives.gov/



■文献目録

発展途上地域日本語文献目録―アジア 中東 アフリカ ラテンアメリカ オセアニア (2002)

発展途上地域日本語文献目録―アジア 中東 アフリカ ラテンアメリカ オセアニア (2002)

1980〜2004の間出された。

ネパール研究ガイド―解説と文献目録

ネパール研究ガイド―解説と文献目録

古めなので、これに載っていない文献も多数。

ヒマラヤ文献目録

ヒマラヤ文献目録

こちらも古め。



■その他

国立国会図書館 アジア諸国の情報をさがす
http://rnavi.ndl.go.jp/asia/

アジア研究情報GATEWAY
http://ricas.ioc.u-tokyo.ac.jp/asj/index.html#redirected

日本ネパール協会
http://nichine.or.jp/
会員になると図書室が使える。